価格改定のお知らせ、
そして旬八青果店の
"おいしい"サステナビリティ
業界の背景、
また旬八の思いと取り組み
いつも旬八青果店を
ご愛顧くださりありがとうございます。
様々な商品の仕入価格の上昇に伴い、
ドレッシングや冷凍銘柄肉などの
一部加工品の価格を2023年5月より
順次値上げさせていただいており、
今後もお弁当などで価格の改定が
必要になってくると思われます。
業界の話となりますが、
下記に背景を、
そして旬八青果店の思いと取り組みを
お伝えさせてください。
食料の消費者物価は+8.2%
生鮮食品を除く
「食料の消費者物価指数」は
2020年を100とした時に、
2023年は3月時点で10%アップの110。
特に2022年から
1年間の上昇率は高く、
2023年3月値は
前年同月比+8.2％に
なっています。
出典：農水省「我が国・主要国における食料の消費者物価指数の推移」
野菜全体も+8%、
果実全体は+7%
同時に、青果の価格も
徐々に上昇しています。
日々相場変動が大きく
また品目によって相場の上下が異なるため
長期的な動きを認識しにくいのですが、
卸売価格を起点に見るとき、
野菜全体は、
2021年が211円/kg、
2022年が228円/kgで、
1年で8%の上昇がみられます。
果物全体も国産+5%、
輸入+11%となっています。
出典：農水省「青果物卸売市場調査結果（令和４年年間計及び月別）」
旬八青果店のいわゆる
「規格外品」への取り組み、
その思い。
そのような状況で、
旬八青果店はいわゆる
「規格外品」の流通を
積極的に行っています。
もちろん規格は
生産から販売の効率化などのため
必要なものなのですが、
一方で、産地や市場を見てみると、
私たち消費者が
一部不便さを了承したり
価値観を変えたりすることで
流通可能になる
規格外品もあります。
皮に傷がある桃、
すこし小さめのじゃがいも、
消費期限や賞味期限の1/3ルール等の
商習慣上、
まだ食べられるけれど
廃棄にならざるをえない
加工食品。
それらはある側面においては
正しい理由で
取り扱い不可となりますが、
同時にもったいない
フードロスであるのも
事実です。
「規格外を売ると手取りが下がる」
「訳あり品が売れると
正規品が売れなくなる」など。
様々な立場の方からの
コメントもあります。
それらはそれぞれに正しさがあり、
否定するべきではないと
感じています。
全員にとっての
絶対的な正解はない中で、
旬八青果店としては
「都市の不本意な食生活を豊かにし、
それと同時に地方経済を創る」
のミッションを信じ、
その遂行に繋がるような食材の価値化を
まっすぐに行いたいと思います。
この活動が私たち都市部の
消費者にとっては、
安かろう悪かろうではない
豊かな食生活に繋がる食材を
お値打ちに手にでき、
昨今の価格上昇を
食卓においても緩和する
ひとつの手段にもなると
考えています。
例えばの取り組みとして、
食品業界・通販業界の商習慣で
廃棄せざるを得なかった食材を、
たとえ賞味期限ギリギリだったとしても、
POPや口頭で説明を加えながら
訳あり品として提案する
お値打ち販売を
5月下旬より本格開始いたしました。
お客様に手に取っていただき、
情報と価格のバランスを見て
購入を判断頂く。
使用期限が短い等の
不便さはありながらも、
お値打ち価格で購入できることが
新しい商品を試すきっかけになる。
それは、お客様とのコミュニケーションを
大切にする
旬八青果店だからこそ
できることであり、
この取り組みが
都市の豊かな食生活の実現に
繋がれば嬉しく思います。
今後ともご愛顧の程
何卒お願いいたします。
